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ベランダ・バルコニー 防水の種類と特徴
今回は、ベランダ・バルコニーの違い、防水の種類と特徴についてご紹介します。
1.ベランダとバルコニーの違い
戸建て住宅、マンションの多くにベランダ・バルコニーが設置されていますが、その違いはご存知でしょうか?
実はベランダとバルコニーには定義があります。
ベランダはある程度の雨風をしのげる屋根があるスペースをさします。広さにもよりますが雨の日でも洗濯物を干す事ができます。
逆にバルコニーは屋根のないスペースとなり、通常のベランダより広いケースが多く見られます。
2. 防水の種類と特徴
ベランダ・バルコニーの床面には雨水から住宅を守るための防水処理を施しており、その防水処理にも種類があります。
建物にあった防水処理を選択する事が建物の寿命、メンテナンスコストへと関わる事になります。
2-1.FRP防水
戸建て住宅の新築時に最も多く用いられるのがFRP防水です。
FRPは繊維強化プラスチック(Fiberglass Reinforced Plastics) の略称で、強度・耐久性に優れています。そのFRP素材を重ね、塗膜で固める防水工事になります。住宅では浴槽に使われたり、車のボディーにも使用される事もあります。
耐久年数:約10年〜13年
◆メリット
・軽量なので建物への負担が少ない
・塗膜防水なので継ぎ目が出来ず、防水性が高い
◆デメリット
・伸縮性がないので、ひび割れが起きやすい
・紫外線に弱く定期的なメンテナンスが必要
2-2.ウレタン防水
防水したい面に直接塗膜を重ねる防水工法でメンテナンスで多く用いられるのがウレタン防水です。
様々な素材にも施工できる防水工事になります。
耐久年数:約8年〜10年
◆メリット
・対応可能な下地が多い
・形状が複雑なベランダにも対応可能
◆デメリット
・経年劣化で亀裂が入ることがあるので、短い期間でのメンテナンスが必要
2-3.シート防水
シートを敷く防水工法で「ゴムシート防水」と「塩ビシート防水」があります。
工場で生産されたシートを使用するので、安定した品質が期待できます。
現在はより厚く丈夫な「塩ビシート防水」の方が多く使用されます。非常に広い面積を施工する場合に適しており学校の屋上などに使われる事が多いです。
耐久年数:約15年
◆メリット
・防水層が均一の厚みになる
・紫外線に強い
◆デメリット
・凹凸のある床面には施工できない
・接合部分の施工が難しいので技術、経験が必要
3.まとめ
このように同じ防水でも多くの違いがあり、建物にあった施工方法を選択する必要があります。そしてどの防水施工においても必ずメンテナンスが必要になります。ですが普段の使用方法やメンテナンスによって良い状態をより長く維持する事も可能になります。
今後、長持ちのポイント、やってはいけない事についてもご紹介していきす。