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コラム

COLUMN

2022.04.29

床下で見かける断熱欠損


今回は、床断熱の役割と、床下で見かける断熱欠損についてご紹介いたします。

1.床断熱材の役割

 

建物の床下は地面に最も近いため、地面の温度・湿度の影響を受けやすく、床下の断滅施工は快適な暮らしを支えるための重要な要素となります。

その断熱材が正常な状態で施工された際のメリットとしては

①夏は涼しく、冬は暖かく、一年中が快適に切らせる

②冷暖房費が抑えることができる

③結露を防ぎ、カビの発生・ダニの繁殖を抑えることで健康的な暮らしができる

④結露による構造体の劣化を守り、建物を長持ちさせることができる

断熱材にはこのような役割があり私たちの生活を支えてくれています。しかしその断熱材が正常に施工されていないと快適どころか、健全な暮らしの妨げになる事もあります。

 

2.断熱欠損とは

 

断熱性能を高める方法について、断熱材の種類や厚さが大事と思われますが、最も大事な事は『断熱層の連続性』です。

断熱層は断熱だけでなく、気密性や調湿性能にも機能しており、この断熱層を切れ目無く覆いつくす事で本来の断熱性能を発揮することができます。

しかし、その断熱層が不連続になること。これを『断熱欠損』と言い、断熱性能を大幅に低下させることになります。

欠損した部分から空気が対流を起こし熱損失となる事に加え、下地材と断熱材の間に隙間が生じ、下地板が冷やされ結露の発生するリスクが大きく高まってしまいます。

隙間なく断熱材を施工した状態と比較すると断熱性能が50%以下になってしまう事もあります。

 

3.床下での断熱欠損

 

床下で見られる断熱欠損の事例ですと【断熱材の脱落】【断熱材の未施工】【断熱材の充填不備】などがあります。

【断熱材の脱落】

床断熱材の脱落

断熱材は床組みの間にはめ込むため断熱材のサイズが合っていないと建物の挙動、生活での振動で少しづつ落下していき、ずれ落ちてしまう事があります。

断熱材の隙間

【断熱材の未施工】

断熱材の未施工

断熱材の未施工

ユニットバスの保温性を高めるために断熱材を基礎に立ち上げる施工があります。

ただし完全に囲ってしまうとユニットバスの給排水のメンテナンスが出来ない為に一部の基礎に開口を設ける場合が多いです。その際は断熱材で蓋をする事が必要ですが蓋をしていないケースです。

 

【断熱材の充填不足】

断熱材の充填不足

キッチンや洗面化粧台などは給排水管を床下に通すために床材と断熱材に穴をあける事になり、そこから熱と空気の流動の原因となり、断熱性能の低下となります。この欠損は施工上に必要なものになりますが、吹き付け型の断熱材などのしっかりとした処理が重要です。

 

4.まとめ

 

住宅の価値は建物の耐久性だけではなく、快適性があってこそ人は永く愛着を持って暮らすことができます。

住宅の断熱性能は快適な住環境を創る上で欠かせない項目になり、住宅の寿命にも影響を与える部分です。せっかく高性能な断熱材を使用しても経年による変化や施工不備で本来の効果が薄れてしまう事になります。そのような観点でも定期的な住宅メンテナンス・床下点検をすることが重要です。