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塗装工事の必要性
今回は塗装工事の必要性についてご紹介いたします。
1.建物を構成するもの
我々の祖先は生活をする中で、快適に安心や安全を求めながら暮らして来ました。特にその主な生活の拠点となるものとして住居は大きく変化しています。
今、日常から離れた生活として思い描く物の一つにキャンプがあります。
一晩夜を明かすならテントが必需品です。そのテント、穏やかな日でしたら簡単に組み立てられる物がいいでしょう。コスト抑え気軽に楽しめます。それでは、1週間キャンプをするとどうでしょう。天候にも変化が有り、雨に打たれてしまう可能性もあります。より耐久性も高く安心出来る物が必要になります。また、季節も関係なく楽しむとなったら、さらに信頼がおける物が必要となると同時に高い機能を兼ね備えた物となります。また、それらは高い機能を維持する為、メンテナンスしていく必要があります。
なんとなくお気づきになられたかと思いますが、快適に安全にさらに安心して何年も生活していく住居には、より優れた素材を使用していきたいところです。しかし、それにはコストがかかります。理想を追求するだけでなく、そのバランスが非常に大事な部分となります。その為使用されている材質は、金属やセメント系、樹脂系等となっています。
2.劣化をさせる要因
建物を設計する時には、外部の環境を考えなくてはいけません。住宅ですので雨や風を防ぐ事はもちろん、雪や日差し暑さ寒さや台風、地震とありとあらゆる要素から長い期間、建物を守って行ける事が最低限必要です。
つまり、その地域の環境を理解して建物の形や使う素材を吟味して行く必要があります。
そして、劣化をさせる要因を把握してメンテナンスを計画しなければいけません。
劣化をさせる要因の多くは、紫外線や水と言えるでしょう。
3.建物を維持する為には
現在の住宅では限られたコストの中で建築をする為、造る時のコストとそれを維持していくコストが発生しています。
外部環境から建物の構造を守っている屋根材や壁材については、その素材や構造等から必要なメンテナンスを理解して選択をすると全体のコストのバランスをとらえる事が出来ます。
建物を良い状態で維持する為には、屋根材や外壁材を劣化しにくい物を使う事が有効となります。しかし、コストや重量などさまざまな課題があります。
その為、一般的に使用されている屋根材や外壁材は、残念ながらメンテナンスが必要な物がほとんどです。それらを交換する事で廃材やコストを増やすのではなく保護をして長持ちさせようと考えれば、作業性に優れる「塗装工事」となります。
例えば、今一番多く使用されている外壁材「窯業系サイディング」は、セメントや木質繊維を圧縮整形してその表面に塗装を行い耐水性をプラスして作られています。
耐熱性、防火性に優れデザインも豊富で施工もしやすいなどいい事ずくめの様に思われます。しかし、表面に施工されている塗膜が劣化して撥水性を失ってしまうとその材質の性質により水を吸収します。すると固く整形されていた物が膨張収縮を繰り返し脆くなってしまい大きく劣化します。結果、雨漏れなどを引き起こし建物を劣化させてしまうのです。
それを防ぐために、塗膜が劣化をする前に「塗装」をおこない性能を維持、更には向上させていくというわけです。