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コラム
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自分でできる建具調整
今回は、建具の種類と、自分でできる建具調整についてご紹介します。
1.建具とは
建具は、建物の開口部に設けられている開閉機能を持つ仕切りの事を言います。
ここで言う仕切りとは、建物の窓・折れ戸・ドア・引戸などの事を指します。
主な建具の使用用途としては、出入り口や通気口・彩光・遮音・防犯などの目的で建具が用いられています。
普段の生活の中で建具が無かったら困る場面が多々ある必需品となっています。
2.建具の種類
建具の種類に関しては、多岐にわたります。
一部の紹介をしていきます。
・和風建具・・・板戸、格子戸、障子、襖、雨戸
・洋風建具・・・フラッシュ戸、ガラス戸、ガラス障子
・網戸、シャッター等
建具と言っても種類が多くあり、使う場所・形等で呼び方が変わります。
色々な種類が有りますが一括りで建具と呼びます。
3.調整はできるのか?
今回のメインテーマとして、伝えていきたい部分になります。
建具の種類によっては、不具合が出た場合に調整が出来る物と建具屋さんや大工さんを手配しないと調整が出来ない物があります。
また建具の種類によっても調整方法が異なってきます。
今後、いくつかの記事にして配信をしていきますが、今回は室内ドアの建具調整について記事にさせて頂きます。
3-1.調整板
調整板を使用している建具に関しては、メーカーや物の仕様で、調整が出来る範囲・使う道具に違いは有る物の一定の範囲での調整が可能となっています。
調整するプレートを固定している固定ねじと前後・左右に動かせる調整ねじ・上下に動かせるねじが付いている調整板も多く流通しています。
写真でも載せてますが、このタイプの建具で調整をする場合は、ドアを閉めた状態で前後・左右・上下の何処で、ドア枠や床に当たってしまっているかで調整方法が変わってきます。
ドア枠に当たる・隙間が出来てしまった場合の調整手順
①固定ねじを1~2回り緩めます
②ドア枠に当たってしまっている場合は左右の調整ねじを45度ずつ回します
②ドアを閉めた時の隙間が気になる場合は前後の調整ねじを同様に回します
③固定ねじを閉めなおして症状が直ったか確認をします
直らなかった場合は①から順番に再度調整を行っていきます。
床にドアが擦れてしまった場合の調整手順
①上下か片方だけに調整用のビスが付いています
②時計回りか反時計回りで上下に調整が出来るようになっている為少しずつ回して確認をしてください
すべての建具が該当する分けではありませんが、どうしても調整方法が分からなかった場合には調整板部分にメーカー・製品番号が彫られている場合もある為、検索を掛けてみるとメーカーホームページで調整方法の動画が出てくる場合もある為、1度確認をして見て下さい。
3-2.蝶番
蝶番タイプのドアに関しては、その場での調整が難しく、調整の際は下地の調整や削りの調整など行う必要がある為、その場で直ぐに直す事が難しいです。
建具屋さんや大工さんを手配をして下地の調整や削りの調整などが必要となります。
また利点としては、調整板と違い、使用中に調整ねじが緩む心配が無い為、そう言った部分での不具合は出にくい事が特徴となります。
日本の風土上、湿度や乾燥でドア本体やドアの下地が動いてしまった場合の調整が難しい為、不具合で出てしまった場合には修理の手配が必要になります。
4.まとめ
今後、サッシの調整方法や引戸の調整方法等記事にまとめていきます。
調整が出来る物に関しては、不具合が出ている状態で使用し続けると、やはりストレスに感じてしまう場合が多くありますので、出来る範囲で調整を行ってみる事もお勧めします。
まずは、調整が出来る調整板タイプなのか、調整が出来ない蝶番タイプなのかを確認を行って見て下さい。