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コラム

COLUMN

2023.06.19
住宅知識

オール電化とガス・電気併用との比較


今回は、オール電化とガス・電気併用との比較についてお伝えいたします。

1.どっちを選べば?まずは基本を比較

新築住宅や大規模なRFを計画する際に、熱源をオール電化にするか、ガス・電気の併用にするかを悩むご意見をよく伺います。
今回はそんなオール電化とガス・電気併用の基礎情報から経済性、安全性など様々な比較から、みなさまへの今後の参考になればと思います。

【オール電化】
生活に関する照明・家電とともに、風呂やキッチンに使う『お湯』、調理に使う『熱源』をすべて電気でまかなう仕組みのことです。

【ガス・電気併用】
照明や家電は電気を使用し、給湯や調理の熱源にはガスを使用する仕組みとなります。
一部ではガスの燃焼によって発電し、家庭の電気使用量を最小限におさえて光熱費削減を目指す仕組みの『オールガス』もあります。『オール』と付いていますが消費する全ての電力をガスだけで賄うわけではありません。

2.経済性について

選ぶうえで一番気になる部分が毎月の出費となる光熱費ではないでしょうか?

①基本料金
電気代・ガス代ともに「基本料金」は毎月必要となります。
・電気の基本料金:電力会社、契約プランによって異なりますが1,600円~2,000円程
・都市ガスの基本料金:ガス会社、契約プランによって異なりますが1,500円~2,000円程
・プロパンガスの基本料金:ガス会社によって異なりますが1,700円~2,000円程
どれも基本料金は近い設定ですが電気のみなのか、電気・ガス両方なのかは大きな違いとなります。

②エネルギーコスト
エネルギーの単位はキロワット時(kWh)になり、エネルギーコストは1kWhあたりに掛かる電気代・ガス代となります。
プランによる電気単価、ガス単価により違いは出ますが同等プランで換算すると都市ガスが一番安く、次に深夜の電気代、プロパンガス、最後に昼間の電気代となります。
オール電化と言っても使用する時間帯の違いによって家庭ごとに光熱費の差が出ます。

③初期費用
経済性で考えるのであれば光熱費だけではなく初期費用についても考慮が必要です。
・オール電化にかかる初期工事
エコキュート本体+工事費、IHクッキングヒーター+工事費
・ガス併用にかかる初期工事
ガス給湯器本体+工事費、ガスコンロ本体+工事費
選ぶ商品により費用も変わりますが、やはりエコキュート本体が高額でしかも大型設備になるため施工人工も増えるため工事費も高額となってきます。
ガスコンロはIHクッキングヒーターより商品層があり価格帯の幅があり費用は抑えやすい傾向にあります。
初期費用に関してはオール電化の方が高くなることが多いです。

3.メリット・デメリット

3-1.オール電化のメリット・デメリット

《メリット》
・家の中で火を使わないので安全性が高い
・使い方によっては光熱費を削減できる
・災害時の復旧が早い

先ほどまで費用の事をお伝えしてきましたがオール電化のメリットは安全性の高さにあります。 火を使わないので、火事の心配が大幅に減ります。火を使わないことは不完全燃焼による一酸化炭素中毒などの事故の低減にもつながります。
さらに使い方次第で、深夜電力を効率よく使うことで光熱費も下げることができます。
また、災害発生時には、ライフラインのうち電気はガスより早く復旧すると言われています。

《デメリット》
・初期費用が高い
・昼間の電気代が高い
・タンクのお湯を使い切ると一時的にお湯を使えなくなる
・停電するとライフラインが全て止まる
・IHクッキングヒーターは調理器具を選ぶ

私自身はオール電化での生活をしておりますが、思った以上にデメリットの項目が多いと感じました。私の場合、10年間使用して生活の中で感じたのは「湯切れ」時に困ることでした。やはりライフスタイルが合わないとランニングコストの面では恩恵は少なくなります。

3-2.ガス・電気併用のメリット・デメリット

《メリット》
・都市ガスなら光熱費が低く抑えられる
・必要なときに必要なだけお湯を作れる
・導入コストが低い
・ガスファンヒーターならすぐに室温を上げられる

お住いのエリアやライフスタイルによっては、電気・ガス併用のほうが多くのメリットを得られることもあります。都市ガスを利用できるなら、エネルギーコストを抑える事もできます。

《デメリット》
・基本料金が二重にかかる
・火を使うので火事などの心配がある
・プロパンガスの場合は光熱費が高くなる可能性がある
・都市ガスは災害時の復旧に時間がかかる

やはりガスを使用すると、家庭内で火を使うため、火災につながるリスクが出てきます。火災以外にも、火の不完全燃焼によって一酸化炭素が室内に充満したり、ガス漏れによる事故が発生したりするリスクもあります。消防庁の調べでも住宅における出火原因で最も多いのがガスコンロからの出火という結果も出ています。

4.まとめ

オール電化と電気・ガス併用には、それぞれメリット・デメリットがあるため、どちらが良いと断言できません。そのため、料金面や安全性、利便性など、さまざまな側面から比較した上で、自分のライフスタイルに適した方法を選ぶことが大切です。