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コラム

COLUMN

2024.11.17
簡易メンテナンス

自分でできる建具調整シリーズ


新築に住み始めてから年月の経過に伴い、お家には様々な軽微な不具合が出てくると思います。例えば戸の動きが重くなったとか‥。簡単に直せるものでも直せることを知らなければ故障と判断して、調子の悪いまま諦めて使用し、更なる故障を招く場合もあります。それによって家への価値観が下がっていく‥なんて人もいるかもしれません。そんな軽微な不具合をご自身で直せたら家への愛着が湧くとは思いませんか?最近の家の建具は簡単に調整が出来るものが多いです。本日はご自分でできる建具調整を複数パターンご紹介いたします。


1.ドアクローザー調整

 

玄関扉が急にバタンと閉まることはありませんか?

小さいお子さんがいらっしゃると危険ですよね。

実は玄関扉は開閉速度を変えられます。

必要な道具はドライバーです(プラスかマイナスかはドアクローザーに種類によります)。

基本的には速度調整弁が第一速度と第二速度で二段階に分かれております。

閉まる速度が速くて危険な状態を手っ取り早く直したい場合は、第二速度の調整弁を少しだけ右に回すと、とりあえず強風の日に扉が風で煽られて挟まれる心配は無くなります。

また、ドアクローザーは油圧式のため、油漏れが起こると調整弁では対応できなくなり、ドアクローザー自体の交換が必要となります。

 

2.窓サッシ傾き&クレセント錠調整

 

窓サッシ傾きにより起こりうる症状は、クレセント錠の締まりが固くなることや隙間風です。

そのためクレセント錠の締まりが固いときは先ずはサッシ自体の傾きを疑ってください。
サッシの傾きは戸車の高さ調整で解消できます。必要な道具はプラスドライバーです。


基本的に建具の歪みは重力に伴って発生するため、この場合左に下がった戸車を上げてあげれば傾きは解消できます。


サッシの傾きを直した上でもクレセント錠の締まりが固いときは、クレセント錠自体の高さを調整してみてください。
ビスを緩めれば簡単に錠の位置が上下できます。




3.網戸のガタツキ

 

網戸を開閉するときに戸車が外れてしまうことはありませんか?
実は網戸はレールから外せる仕様になっています。


網戸上部に付いている外れ止めが緩んでいる(下がっている)ときに開閉時にガタつき、時にレールから外れることがあります。

外れ止めはプラスドライバーでビスを緩めることで位置を上下できます。


ちょうど良いところでビスを締め直せば、網戸の開閉がスムーズになります。

 

4.シャッターが重い

 

シャッターの動きが重いときも実は簡単に直せます。
必要な道具はシリコンスプレーです。

シャッターのレール左右両方にスプレーを噴きかけると‥

重かったシャッターの動きが軽くなります。

シリコンスプレーは潤滑剤として他にも家の至る所で使えますので、1本買っておいて損はありません。

 

5.まとめ+α

 

建具の不具合の手直しは慣れないと難しいものもありますが、簡単に手直しができるものばかりです。
今回は紹介していない内装の建具に関しても殆どのものが調整可能です。インターネットで検索すると調整方法が出てきます。
ご自分のお家の不具合は可能な範囲でご自分で調整してみてください。

私自身家だけでなく、靴・ベルト・鞄もクリームを入れてブラッシングして日々手入れをしております。
それによって古い物こそより愛着を持てるようになりますし、新品の時よりも数段美しく味を出しているものもあります。
家もそうだと思います。新築の家よりも年数が経過しているが確り手入れをされている家の方が私は美しく見えます。
今回は建具調整を取り上げましたが、家のメンテナンスは塗装・防水・シロアリ予防と多岐に渡ります。必要な時期に必要なメンテナンスを行い、愛着が持てる住まいにしていきましょう。